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第三世代 活性化リンパ球療法

日本における免疫療法の変遷の中で、第三世代と分類される、活性化リンパ球療法について解説してみたいと思います。

活性化リンパ球療法は、私たちの体を守る重要な役割を果たしているリンパ球を、体外で培養して活性化させ投与する、新しい発想の治療法。この方法のメリットや弱点などを検証してみましょう。

免疫細胞を体外で培養して精鋭部隊をつくる治療法

それまで、体全体の免疫機能を高めることに終始してきた免疫療法でしたが、1990年代に第三世代と言われる活性化リンパ球療法などが登場してから、様相が一変しました。

人の免疫機能に関する研究が進み、闇雲に免疫力をアップさせるだけでは、がん細胞を減少させるところまで至らないと分かったため、がんを攻撃する能力を持つ細胞を限定して増やすことに焦点が当てられるようになってきたのです。がんを殺傷する能力のある細胞だけを体外で育て、がん攻撃の精鋭部隊を作ろうという作戦ですね。

そこで注目されたのが、私たちの免疫機能を主に担っているリンパ球。患者さんの体内からリンパ球を取り出して、インターロイキンなどで刺激を与えながら培養し、活性化&増殖させます。体外で通常よりもリンパ球の数を急激に増やしてから点滴などで投与する方法で、これを活性リンパ球療法と言います。

同様に、免疫細胞の中のNK(ナチュラルキラー)細胞を取り出して培養する方法や、CD56陽性細胞を培養するBAK療法など、培養する細胞が異なる治療法がいくつか開発されています。

この第三世代の治療法は、画期的な治療法として、様々な大学病院やクリニックで採用され、少し前までは免疫療法の主流となっていました。

がん細胞を特定する能力に欠けるのが弱点

しかし、第三世代の画期的な免疫療法にも、弱点はあります。

がん攻撃の精鋭部隊を体外で培養して戻しても、体内でがん細胞を識別する能力がないため、効率よくがん組織を減らすことができないのです。

私たちの体内には、常に細菌やウイルスが侵入してきて、感染を起こした細胞が多数存在しています。がん細胞を攻撃すべく免疫細胞を培養して投与しても、がん細胞以外の異常な細胞を排除しているうちに、攻撃力が分散してしまうのは否めません。
せっかく培養した精鋭部隊が、がん細胞を認識できないためにほかの細胞を攻撃することに終始してしまい、結果的にがん組織を減らすことができなくなってしまう、というわけです。

そこで、免疫療法における研究の中心は、いかにしてがん細胞だけを特定して攻撃するか、という点に移っていくようになりました。

 
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