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第五世代 フュージョン細胞治療

現在、実際に治療が行われている免疫療法の中では、最も新しいとされる第五世代の治療法、フュージョン細胞治療(融合細胞療法)、別名:大野・キーフ法について解説します。

第五世代の治療法は、第四世代と基本的な考え方は同じですが、第四世代では克服できなかった弱点を最新技術によってカバーしているのが特徴。この大野・キーフ法による免疫療法は、日本では唯一、療法の名前にもなっている「大野」博士が名誉院長をつとめる「アクティクリニック」のみで行われています

 

第四世代治療ではがん細胞の「変異」にはまったく対応できない

がん細胞を殺傷する能力を持つ障害性T細胞(CTL細胞)を活性化させ、治療効果を高める方法として注目されている、ペプチドワクチン療法や樹状細胞ワクチン療法。第四世代の免疫療法として分類され、大学病院やいくつかのクリニックで採用されている新しい治療法ですが、この方法でも克服できない弱点があると言われています。

ペプチドワクチンや樹状細胞ワクチンを投与することで活性化されるCTL細胞には、実はがん細胞情報の詳細があまり伝わっていない、ということが分かったのです。

例えば、樹状細胞ワクチンによって提示されたがん細胞の情報では、『こんな形のがん細胞が近くにあるよ~』程度の曖昧な情報しかCTL細胞には判別できず、積極的にがん細胞を見つけ出して殺すまでに至らないのだとか。さらには、がん細胞が突然変異した場合に、全く対応できないそうです。

第四世代の免疫療法では、がん細胞についての大まかな情報をCTL細胞に伝えることができても、殺傷する指令を出すことができない…という弱点があったのです。

 

がん細胞を殺傷する指令が伝わるフュージョン(融合)細胞療法

CTL細胞に対して、がん細胞を確実に殺傷するような指令を与えられる、新しい免疫療法が登場しました。それは第五世代と位置付けられる「フュージョン(融合)細胞療法(大野・キーフ法)」です。

大野・キーフ法は、基本的な考え方は第四世代の治療法とほとんど変わりません。ただし、CTL細胞への活性の方法が違うので、がん細胞を攻撃する精度が格段にアップしているのが特徴です。

大野・キーフ法の治療は、患者さん自身の樹状細胞とがん細胞を取り出し、ふたつを融合させて新しい細胞を作り出すことから始めます。がん細胞と樹状細胞を融合させた細胞を無菌状態で培養し、増殖させてワクチンとして投与するのです。

がん細胞と完全に融合した樹状細胞は、細胞の表面にがん細胞の特徴を明確に表示していますから、それを見たCTL細胞は、かなり正確にがん細胞の情報を受け取ることができます。これによって、CTL細胞ががん細胞を殺傷する精度が上がるわけです。

フュージョン(融合)細胞

さらに大野・キーフ法では、融合細胞ワクチンの投与を行った後、タイミングを見計らってインターロイキン12というサイトカインを投与します。インターロイキン12は、免疫細胞ががん細胞やウイルス感染を起こした細胞を発見した時に、周囲にいる仲間の免疫細胞を活性化させるために放出する物質。いわば、体内の免疫系に非常事態宣言を発令して、がん細胞へ立ち向かうよう促すわけです。

このように、樹状細胞を使って、がん細胞の情報を確実にCTL細胞へ伝えて攻撃する、最先端の免疫細胞治療が、第五世代のフュージョン(融合)細胞療法(大野・キーフ法)なのです。

 
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