よくわかる免疫療法〜最新治療から実績のあるクリニックまでやさしく解説〜
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ペプチドワクチン

がんの免疫療法について調べているとよく目にするのが、“ペプチドワクチン”というワードです。ペプチドワクチンは特に、CTL細胞や樹状細胞療法などで使われている薬剤なのですが、どのような働きがあるのでしょう。

具体的にはどのようなものなのか、なぜ免疫療法で用いられるのか、簡単に解説します。 

ペプチドワクチンとは

ペプチドとは、タンパク質の一種で、いくつかのアミノ酸を人工的に合成して作られます。

がんの免疫治療に使われるペプチドワクチンは、がん細胞が持つ特殊なペプチドを人工的に再現したもの。それを患者さんへ投与すれば、体内に入り込んだペプチドワクチンをリンパ球などが敵とみなして攻撃し始め、働きが活発になるであろう、という考え方で治療が行われます。がん細胞の偽物であるペプチドワクチンを攻撃することで、患者さん自身の免疫力を高め、本物のがん細胞を攻撃する力も強まる、というわけですね。

このとき、特にペプチドワクチンを有効に活用できるのが、細胞障害性T細胞(CTL細胞)です。CTL細胞は、ある一定のペプチドを持つ細胞だけを攻撃し、ほかの細胞を傷つけないという働きを持っていますから、ペプチドワクチンによってがん細胞の目印を付ければ、がん細胞だけを集中的に攻撃するよう促すことができるのです。 

ペプチドワクチンはオーダーメイド治療

がん細胞を攻撃する目印となるペプチドは、200種類以上あると言われているそうで、患者さんの病状や体質によって、免疫治療に適合するペプチドは異なります。その人が生活してきた環境や、それまでに遭遇してきた抗体、異物によって免疫機能がその人独自のものに進化してきているからです。

そこで、患者さんから血液を採取して、血中のリンパ球といくつかのペプチドを混ぜてみると、異物やがん細胞を攻撃するCTL細胞が増加したり、何らかの反応を見せる場合があり、それらの良い反応が見られるペプチドを組み合わせてワクチンとして投与することで、がん細胞を集中的に攻撃するのがペプチドワクチン療法です。患者さんによって選択するペプチドが異なりますから、使用されるワクチンは、患者さんの体質に合わせたオーダーメイドとなります。

現在、医療機関で処方される薬やドラッグストアなどで市販されている薬は、できるだけ多くの患者さんに効果がもたらされるよう作られています。しかし、がんの免疫治療で用いられるペプチドワクチンは、患者さんひとりのために最適な組み合わせでなければ効果がありません。ペプチドワクチン治療は、完全なオーダーメイド治療であると言えますね。 

 
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